ベトナムのコントラクター・オブ・レコード:使える場面とEORが要る場面

「とりあえずフリーランスでいこう」と「法人を設立しよう」の間に、第三の選択肢が現れました。コントラクター・オブ・レコードです。ベトナムで人を使う軽い方法として売られており、狭い範囲の状況では実際にそのとおりです。それより広い範囲では、業務委託契約書をまとった誤分類の問題になります。
本稿では、このモデルが実際に何をするのか、いつ正解なのか、そしてそもそもEORが必要だったのではないかを判定する基準を説明します。
コントラクター・オブ・レコードがすること
EORはその人を雇用します。コントラクター・オブ・レコードは誰も雇用しません。あなたと個人事業主の間に立ち、業務委託契約を保有し、その人が役務を提供できる形で登録されているかを確認し、支払を行い、海外の会社が遠隔では扱いにくい税務と請求の実務を引き受けます。
得られるのは事務的なものです。適法な支払経路、処理済みの源泉徴収、経理が実際に仕訳できる請求書、そして十数名の個人ではなく一つの取引相手です。得られないのは雇用関係であり、それがこのモデルの要点のすべてであり、同時にリスクのすべてです。
すべてを決める判定基準
ベトナムの法は、書類に貼られたラベルではなく、働く関係の実態を見ます。ある形態が雇用の特徴を備えていれば、それは雇用です。契約書に何と書いてあろうと、間に誰が座っていようと変わりません。
実務で効いてくる特徴はどこでも見慣れたものです。あなたが定める固定の勤務時間、あなたの指揮監督の下で行われる業務、あなたのチームとツールへの組み込み、定められた成果物ではなく継続的なフルタイムの関与、他社の仕事を受ける現実的な余地がないこと、個人が負う商業上のリスクがないこと、そしてあなたが用意する機材です。
役に立つ自分用のテストがあります。この人が明日いなくなったら、別の業務委託先を探しますか、それとも求人を出しますか。求人を出すなら、その人は従業員です。
このモデルが本当に合う場面
- 範囲の定まったプロジェクト業務。成果物と期限があり、他の顧客も抱える専門家が担うもの。
- 短期の関与。数週間から数か月で、雇用に伴う負担が実際に便益を上回る場合。
- アドバイザリーやパートタイムの専門性:月に数日働くコンサルタント、デザイナー、技術レビュアー。
- 実体のある一人会社。すでに複数の顧客に請求書を出し、自ら商業上のリスクを負っている場合。
共通するのは、その個人が事業を営んでいるのであって、席を埋めているのではないという点です。
合わない場面
- 職務のように見えるフルタイムの役割:サポート担当、運用担当、スプリントに組み込まれた開発者。
- シフト表に載っている人、あるいはあなたの勤務時間に拘束される人。
- 従業員と同じように成果を管理し、評価し、懲戒する人。
- 更新契約で一年以上継続して働いてきた人。
- 法人ができたら雇用に切り替えるつもりの役割。その意図自体が、関係がすでに雇用であることの自白です。
何がどう壊れ、誰に落ちるのか
ベトナムでの誤分類は、たいてい当局の一斉点検で見つかるものではありません。個人を通じて表に出ます。終了をめぐる争い、支払われなかった病気休業、支払われなかった十三か月目の手当への申立て、けがです。その時点で、この関係が実際には何だったのかを決めるのは、あなた以外の誰かになります。
雇用だと判断されれば、結果は遡って流れます。未納の法定保険料と利息、雇用を前提に再計算される個人所得税、退職金と予告の義務、そして契約上はきれいだった終了が法的には無効だった可能性です。間に立つコントラクター・オブ・レコードはこれを消しません。契約の補償条項を丁寧に読んでください。多くは事業者自身の事務的な過誤を対象としており、あなたの働く関係が最初から雇用だったという判断は対象外です。
コントラクター・オブ・レコード、EOR、それとも法人
正直な序列は短いものです。仕事が、自分の事業を営んでいる人から受け取る定まった成果物なら、業務委託が正しく、コントラクター・オブ・レコードがその事務をきれいにします。仕事が一つの職務なら、EORが自社法人なしに適法な雇用関係を与えてくれますし、区分を誤ったときの本当のコストを織り込めば、それほど高くもありません。現地での請求、免許、あるいは雇用事務が中核業務になるほどの規模のチームが必要なら、両方を越えて会社設立の段階です。
コストが決め手になることはまれです。保険、休暇、退職金のリスクを正直に数えれば、モデル間の差は急速に縮まるからです。
事業者に投げるべき質問
- 受け入れ前に区分を評価しますか、そして雇用に見える役割は断りますか。
- 個人との契約の相手方は誰ですか。当社ですか、御社ですか。
- 個人所得税はどう扱われ、その個人は事業者として登録されていますか、個人としてですか。
- 御社の補償は正確に何を含み、何を除外しますか。
- その個人が従業員としての地位を主張したらどうなりますか。
- 御社のEORを通じてこの人を雇用に切り替えられますか、そしてどれくらいかかりますか。
最初の質問に「どんな役割でも受け入れられます」と無条件に答える事業者は、保護ではなく書類を売っています。
使える原則
あなたの会社が消えてもプロジェクトとして存在し続ける仕事には、コントラクター・オブ・レコードを使ってください。あなたの会社が存在するからこそ存在する仕事には、EORを使ってください。ベトナムの区分をめぐる議論はほぼすべてその違いに行き着きますし、その線は二年経ってから守るより、始める時点で引くほうがずっと簡単です。
ある役割が線のどちら側にあるか判断がつきませんか。 当社のEORと採用のチームが実際の働き方を確認し、その役割にどのモデルが必要かをはっきりお伝えします。


